ダムに沈んだ徳山村の記憶をピアノソナタに 「山の作曲家」近藤浩平さんが新作、東京で初演へ
2023年11月29日 16時00分 (11月29日 16時00分更新)
徳山ダムの建設で廃村になった岐阜県の旧徳山村(現・揖斐川町)への哀惜を込めて、作曲家の近藤浩平さん(58)=兵庫県宝塚市=が「徳山村の記録」の副題を持つピアノソナタを完成させた。ダム湖に沈むのを待つ村を訪れた際、目に焼き付いた風景が作曲のきっかけ。「日本の消えゆく山村の文化を、世界で弾いてもらえるかもしれない『クラシック』のピアノ曲として残しておきたかった」と語る。12月3日に東京都内で初演を迎える。
登山が趣味の近藤さんは自身を「山の作曲家」と呼び、山や自然を題材にした作品を多く発表してきた。1999年11月、岐阜・福井両県境の冠山に登った帰路に旧徳山村を訪問。既にほとんどの住民は移住を終...
この記事は会員限定です。
中日新聞紙面の定期購読者の方は、無料で会員登録できます。
- 中日プラスに登録すると
- 中日新聞電子版が利用できる
- 会員向け記事が読み放題
- 各種メールマガジンで最新情報をお届け
※中日新聞紙面には、中日新聞朝刊・北陸中日新聞朝刊・日刊県民福井が含まれます。
おすすめ情報